『フェイスレス4K』キービジュアル
a film by Jess Franco
究極のエステティック・ホラー
12月18日(金)より シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー

12月18日(金)よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか
全国ロードショー

Introduction

巨匠オーソン・ウェルズ、フリッツ・ラングから
アルモドバル、デル・トロ、タランティーノ、ノエら後世の映画作家までを魅了、
多種多様なアングラ映画200本以上を世に送り出した“ユーロトラッシュ”の帝王であり、
スペイン映画界最高権威ゴヤ賞功労賞を受賞した、ヨーロッパ最大の異端児、
ジェス・フランコの集大成、幻のエステティック・ホラー!!

1989年の初公開以降、VHSでしか観ることのできなかった傑作が、ついに見えてはいけないものまで見える鮮烈な4Kレストアで甦った。多種多様なアングラ映画200本以上を世に送り出し、巨匠オーソン・ウェルズ、フリッツ・ラングからペドロ・アルモドバル、ギレルモ・デル・トロ、クエンティン・タランティーノ、ギャスパー・ノエら後世の映画作家までを魅了、“ユーロトラッシュ”の帝王であり、スペイン映画界最高権威ゴヤ賞功労賞を受賞した、ヨーロッパ最大の異端児、ジェス・フランコが、監督自身の傑作『美女の皮をはぐ男』を超豪華キャスト、独自の猟奇とエロティシズムでセルフリメイクしたエステティック・ホラーが『フェイスレス』だ。
1980年代はスプラッター映画の絶頂期。メスや注射器だけでなく、チェーンソー、ドリルなどを使って、容赦なき痛覚直撃のグロテスク描写を展開するが、そこには令和の時代にはない奇天烈でビザールな魅力が溢れている。
脚本にはフランス推理小説大賞を受賞しているミシェル・ルブランとジャン・マザランが参加。「哀しみのアダージョ」などのヒットメーカー、ロマーノ・ムスマッラの音楽がパリを彩る。主演は、『地獄に堕ちた勇者ども』『ルートヴィヒ』などルキノ・ヴィスコンティ監督のミューズとして知られ、「世界で最も美しい男」といわれたヘルムート・バーガー。共演には『007/私を愛したスパイ』のキャロライン・マンロー、『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』『バベットの晩餐会』などの名女優ステファーヌ・オードラン、テレビドラマ「刑事コジャック」のテリー・サヴァラス。そして、名優たちとともにジェス・フランコ作品の常連であり、かつてのX指定フランス映画の女王ブリジット・ラーエのほか、『美女の皮をはぐ男』主演やメルヴィル、ゴダール作品で知られる怪優ハワード・ヴェルノン、フランコ監督のパートナー、リナ・ロメイなどファン垂涎のキャストが出演。プロデューサーのルネ・シャトーが巨額の製作予算を投入した結果、信じがたい豪華キャストが集結した。国際的なスター俳優陣が若い女をさらって監禁、顔の皮を剥ぎ、移植手術を行う本作は、その歪な構造からしてこの世に類をみない個性を纏い、いまでは80年代ユーロ・ホラーの最高峰の立ち位置を得ている。

Story

恐怖心が皮膚を引き締める、だから局所麻酔のみで皮を剥ぐ

整形外科医の権威、フラマンド博士(ヘルムート・バーガー)は妹のイングリット(クリスチャン・ジーン)、医院長のナタリー(ブリジット・ラーエ)とクリスマスのイルミネーションが輝くパリの夜を謳歌している。博士はイングリットに妹以上の危うい感情を抱きつつ、ナタリーとも親密だったが、イングリットとナタリーも深い仲で3人は異様な関係を楽しんでいた。しかし、突然現れた、博士のいいかげんな治療に恨みを持つ元患者が硫酸をまき散らし、身代わりとなったイングリットはその美しい顔面を失った。博士とナタリーは失意のイングリットのため、綿密な計画を練り実行に移した。若い女をさらって病院の地下室に監禁し、健康な顔の皮を剥ぎ、移植する手術を行うのだ。だが移植はなかなか成功しない。顔面を失う手術失敗の犠牲者たち。次々と女たちをさらう二人。その中にはニューヨークの大富豪テリー(テリー・サヴァラス)の娘バーバラ(キャロライン・マンロー)がいた。テリーは探偵モーガン(クリス・ミッチャム)に調査を依頼して行方不明になった娘を探す。モーガンはわずかな手がかりを積み重ね、やっとフラマンド博士のミモザ整形クリニックにたどり着く。一方、移植手術がうまくいかないフラマンドとナタリーは、皮膚移植手術の権威、オルロフ教授(ハワード・ヴェルノン)に助けを求め、究極の回答を得る。それは生体から顔面移植手術をこの世で唯一成功させた実践の権威、元ナチスの外科医モーザー(アントン・ディフリング)だった。藁にもすがる思いの二人の熱意に、ついにモーザーが動き出し、危険で恐ろしい最終手段を選択する。手術成功のカギは恐怖心。恐怖心が皮膚を引き締める、だから局所麻酔のみで皮を剥ぐ。
狂気の手術に挑むモーザーは成功できるのか?クリニックに潜入したモーガンは愛娘をテリーの元に帰せるのか?

Staff

ジェス・フランコ ジェス・フランコ

監督:ジェス・フランコ

1935年5月12日、スペイン マドリッドで、アラゴン出身の放射線医学の権威で、プロ顔負けのピアノ奏者だった父とイタリア シチリア出身のキューバ人の母の間に生まれる。
8歳の時に映画界進出を夢見、少年時代は映画漬けの毎日を送る。マドリッドにある国立映画研究所で本格的に学び始め、その後、パリに移り住み、ソルボンヌの名門、国立映画高等学院で映画制作を修学した。スペインに帰国後、50年代のスペインを代表する映画監督、ファン・アントニオ・バルデムから助監督の依頼を受け、映画制作に参入し、助監督、アシスタント・プロデューサー、脚本の作成、音楽を作曲するなど幅広く役割を担っていた。59年、コメディ映画『花咲ける18才』で長編実写映画デビュー。
外科系スプラッター『美女の皮をはぐ男』(61)は、ジェス・フランコ監督作品として初めて世界各国で公開され、成功を収めた。その後、ホラー、サスペンス、エロス、アクション、コメディと様々なジャンルで多くの作品を量産していく。60年代後半から多くのセクスプロイテーションを世に送り出した。『フェイスレス』(88)は、自身の傑作『美女の皮をはぐ男』のセルフリメイク。2004年の「Snakewoman」(未)まで200以上の作品を監督した。2008年にゴヤ賞功労賞を受賞。2013年4月2日、心臓発作でこの世を去った。

音楽:ロマーノ・ムスマッラ

1956年7月21日、イタリア ローマ生まれ。
80年代に作曲家・音楽プロデューサーになり、フレンチ・ポップス、映画音楽の作曲家として知られている。作曲・プロデュースしたエルザの「哀しみのアダージョ」やステファニー・ド・モナコの「恋はセンセーション」、ジャンヌ・マスの「赤と黒」は、80年代のフレンチ・ポップスを代表する楽曲であり、一世を風靡した。日本でもロマーノ・ムスマッラの楽曲は、中森明菜、原田知世、小田陽子らにカバーされ、おなじみ。

Cast

ヘルムート・バーガー

ヘルムート・バーガー

1944年5月29日、オーストリア バート・イシュル生まれ。
64年、大学在学中に『熊座の淡き星影』を撮影していたルキノ・ヴィスコンティの目に止まり、66年にオムニバス映画『華やかな魔女たち』で本格的なスクリーン・デビュー。翌年、青春映画『ヤング・タイガー』(67)で初主演。『地獄に堕ちた勇者ども』(69)以降、ルキノ・ヴィスコンティ監督の『ルートヴィヒ』(72)『家族の肖像』(74)に出演。『地獄に堕ちた勇者ども』を観たビリー・ワイルダーは「世界中でヘルムート・バーガー以外の女には興味がない」と評した。ヴィスコンティの死後、アルコールとコカインに溺れ、自殺を図ったこともあったが、その後は映画のみならずテレビにも出演し、テレビドラマ「ファントマ」(80)では主演、同年出演したイタリア映画『私の妻は魔女』は大ヒットした。88年にジェス・フランコ監督の『フェイスレス』、91年にフランシス・フォード・コッポラ監督の『ゴッドファーザー PART III』に出演、93年の『ルードウィッヒ1881』では、72年の『ルートヴィヒ』と同じ役を21年ぶりに演じた。2014年には、『SAINT LAURENT/サンローラン』で、晩年のイヴ・サン=ローランを演じ、話題になった。19年に主演した『リベルテ』はカンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員特別賞を受賞した。23年5月、ザルツブルクで亡くなった。

ブリジット・ラーエ

ブリジット・ラーエ

1955年10月12日、フランス トゥールコワン生まれ。
20歳でデビューし、76年から80年にポルノ女優として活躍、また、フランスのビザール映画の奇才、ジャン・ローラン監督の『殺戮謝肉祭/屍肉の晩餐』 (78)など多くの作品に出演した。人気絶頂だった80年にハードコアポルノ女優を引退し、アラン・ドロン監督の『危険なささやき』(81)、ジェス・フランコ監督の『フェイスレス』(88) フィリップ・カウフマン監督の『ヘンリー&ジューン/私が愛した男と女』(90)などにも出演し、個性的な顔立ち、長身で均整の取れたスタイルは、多くのファンを喜ばせた。

キャロライン・マンロー

キャロライン・マンロー

1950年1月16日、イギリス バークシャー生まれ。
ロンドンでモデルとなり、17歳までヴォーグを中心に活躍した。その後、映画界に入り、69年の『西部野郎奮戦記』で本格デビュー。ハマー・フィルムと契約を結び、『ドラキュラ'72』、『シンドバッド黄金の航海』(74)に出演、『地底王国』(76)ではヒロイン役となる。77年、ロジャー・ムーアの『007 私を愛したスパイ』では、ボンドガールとなった。『フェイスレス』(88)では、ニューヨークの大富豪テリー(テリー・サヴァラス)の愛娘バーバラを演じている。

ステファーヌ・オードラン

ステファーヌ・オードラン

1932年11月2日、フランス ヴェルサイユ生まれ。
57年に映画デビューし、59年にエリック・ロメール監督の『獅子座』、クロード・シャブロル監督の『いとこ同士』に出演、以後、『気のいい女たち』(60)、『ジャガーの眼』(65)などシャブロル作品に多く出演している。68年に『女鹿』でベルリン国際映画祭 女優賞を受賞した。ルイス・ブニュエル監督の『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』(72)で英国アカデミー賞 主演女優賞を受賞、87年の『バベットの晩餐会』では、再度英国アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされた。2018年3月に亡くなった。

クリス・ミッチャム

クリス・ミッチャム

1943年10月16日、アメリカ ロサンゼルス生まれ。
父はロバート・ミッチャム。兄、ジェームズも俳優。69年に父が主演する『悪党谷の二人』、『国境のかなたに明日はない」』に端役として出演。『チザム』(70)出演中にジョン・ウェインの目に止まり、ハワード・ホークスに紹介され、『リオ・ロボ』(70)に出演。孤独な殺し屋を演じたイタリア映画『サマータイム・キラー』がスペインで大ヒットし、その後の3年間はスペイン映画に出演。以降はタイや台湾などのアジア作品にも出演している。81年には白人として初の台湾アカデミーを受賞した。

アントン・ディフリング

アントン・ディフリング

1918年10月20日、ドイツ コブレンツ生まれ。
ユダヤ人だったため、第二次世界大戦中はドイツからカナダに逃れ、50年にイギリスで映画デビューした。『ブルー・マックス』(66)『荒鷲の要塞』(68)『暁の7人』(75)など多くの映画で冷酷なナチスの軍人を演じた。89年5月に亡くなり、本作が遺作となった。

テリー・サヴァラス

テリー・サヴァラス

1922年1月21日、アメリカ ロングアイランド生まれ。
59年にジョン・フランケンハイマー監督の『明日なき十代』で映画デビュー。続くフランケンハイマー監督の『終身犯』(62)ではアカデミー助演男優賞候補になった。その後、ロバート・アルドリッチ監督の『特攻大作戦』(67)、『女王陛下の007』(69)セルジオ・コルブッチ監督の『J&S/さすらいの逃亡者』(72)などで 強烈な個性で悪役を演じた。代表作はアメリカで73年から78年までCBS(日本では75年から79年までTBS系列)で放映された「刑事コジャック」である。スキン・ヘッドでダンディな風貌の主人公、テオ・コジャックを演じ、アメリカで高視聴率ドラマとなり、日本でも吹き替え担当した森山周一郎の渋い声とともに人気を博し、テリー・サヴァラスの名を一躍知らしめた。

ジェス・フランコ監督作品ファン歓喜の出演!

『美女の皮をはぐ男』でおなじみのオルロフ教授(ハワード・ヴェルノン)が登場!教授夫人役はリナ・ロメイ(ジェス・フランコ監督夫人)!!

ハワード・ヴェルノン リナ・ロメイ